桑迫定夫(くわさこさだお)
有限会社クワサコ住建 代表取締役社長

北海道斜里郡小清水町で、農家を営む父母の7人兄弟の末っ子として生まれる。
幼いころから工作などモノを作ることが好きで、ずっと、「将来は職人になりたい」と思っていた。
中学を卒業して、高校進学を希望する気持ちもなかったわけでなないが、それは許されない状況だったので、 大工の道を志すことを決心。
父親の知り合いである札幌の建設会社社長のもとで、住み込みで修業を始める。
「学歴がない分、他の何かで勝たなければならない。辛さに負けないで、絶対にやり抜くぞ。」という強い気持ちがあった。
今思うと「意地」だけで修業を乗り切ったように思う。
最初の会社で5年修業した後、新しい会社で約10年。
そこで働いているときに、無理がたたって腰を悪くし入院、そして手術…。
将来、体と腕だけで勝負していけなくなることもある…と気付き、資格を取ろうと、修行のかたわら二級建築士の受験勉強を独学で開始。
最初の年は独学で思うようにいかなかったので、一念発起、専門学校の門を叩き、同じ資格を目指す仲間と一緒に頑張って、なんとか2級建築士の資格を取ることができた。
そうこうしているときに、働いていた会社が倒産。 「どうしようか」と思った時だった。
他の会社に転職を考えた私に、独立を勧める人があった。
一番大きな存在は、けがで入院・手術…という気持ちがどん底だった時に知り合ったN氏。
隣のベッドにいて、だんだんと話すうちに意気投合して退院後も頻繁に行き来する間柄となったN氏が、最も強く後押しをしてくれた。
心強い後押しを受けて、昭和60年、31歳で独立を決心した。
翌年には「クワサコ住建」を立ち上げ、1年後には会社組織として出発した。

独立したころは、お客さまとなってくれた方は皆、はるかに人生の先輩の年の方ばかり。
たくさんのことを学ばせていただいた。
可愛がっていただき親戚の仕事も任せていただく、次のお客様を紹介していただくなど、 本当にありがたいスタートを切ったと今も感謝している。

そんな中で、自分の仕事のスタイルとして大切にしてきたことは、
「お客様の話をじっくりと聴くこと。お客様の希望を聞き、できる限りそれを実現すること」
「奇をてらわずに、住みやすさを実現すること」
さらに最近では、新築よりも今の家をリフォーム・修理して長く住もうと考える方からの相談が圧倒的に多くなり、
「最新の性能を持つ商品を使って、家を住みやすくかつ長持ちさせることを実現するお手伝いをしたい」というのが基本理念に加わった。
妻と一緒に増改築相談員の資格も取得し、より一層お客さまに安心して仕事を任せていただけるような体制作りをと励んでいる。

また、平成5年に現在の自宅兼事務所の建物を新築。
制約がたくさんあったなかでも、自分がやってみたいなと思ったことや好みもいくつか実験的に盛り込んだ住宅を建てた。
主なものをあげると、
・天井吹き抜け部分や、風呂の壁を板張りにした。
・風呂はユニットバスを使わずに、床暖房も入れたタイルの床と腰壁、後の壁と天井は木の板張りで作った。
・集合円筒を家の中心につけ、住居部分の2階には外国製の薪ストーブを設置。
・1階車庫部分でも煙突を付けてストーブを使えるようにした。
・車庫にも大型の流し台を入れ、自分の趣味の釣りや山菜とり、家庭菜園から取ってきた作物の後処理の作業スペースに。
・地下室もある食品庫を設置。
・伝統的なタイプの和室を作り、しっかりとした床の間を作った。

趣味の中心が自然の中へ出かけていく「釣り」「山菜とり」、そして「家庭菜園」で、自分でも食べることが大好き。
家づくりにも、そんなライフスタイルが反映された仕掛けを盛り込んだ。

現在は、妻と3人の子供の5人家族。
忙しいなかでも、お盆時期の家族キャンプと年末の親戚や親しい人を招いての餅つきは欠かさない。
子どもたちは、上の二人は成長してそれぞれの進路を歩み始めているが、
3番目の末っ子とは、北海道日本ハムファイターズの応援に出かけたり、一緒に釣りに出かけたり。